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物語産業の閉塞感

2017/03/28
category - 未分類
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 ハリウッドでは、『LA LA LAND』のアカデミー賞がグダグダに終わった後、やたら実写版『美女と野獣』の話題をむりやり盛り上げようとしている。LALAがしろんぼジャズで、アカデミー賞の白人優位のそしりを避けるように、受賞までごたごただったが、こんどはむりやりLGBTを突っ込むから、速くも主役がかすんでしまっている。

 『リトルマーメイド』『美女と野獣』『ノートルダムの鐘』と、カッツェンバーグを中心に、古典の中の新しさを読み出すことによって、声を失う=異国嫁、ワイヤード、ノーマリゼイションなど、現代的テーマとして、新しいディズニーミュージカルを生み出したのも、はや四半世紀も前。内紛で、みるみるディズニーは創造力を失い、その遺産の使い回しに終始している。いや、ディズニーだけでなく、ハリウッド、米国そのものがヒットの力を失った。『タイタニック』のような古典と現代のすりあわせができなくなって、リメイクだらけ。

 日本も似たようなもの。アニメで当たったもの、過去の映画のリメイクやアダプテーション。無名のワイルドキャットより、政策委員会方式の会議を通りやすい。映画は、なにより投資だ。危ない橋を好んで渡るやつはいない。しかし、そのわりに、実績皆無の変なやつを脚本に抜擢したり、ムラの大きい監督をあてがったり、平気で自滅的なことをやる。

 ハリウッドの全盛期、1990年代、ストーリーアナリストがうまく機能していた。製作費からマーケティングまで総合的に判断して、投資物件としての物語にコンサルタントとして助言する。彼らの多くは、テレビ全盛の中で映画を生き残らせてきた世代。ぎりぎりの嗅覚にすぐれていた。一方、いまは、むしろ逆に、ハリウッドでも、日本でも、テレビ全盛のジャブジャブを生きてきた連中が、映画にまで進出している。テレビと同じ調子で映画を作る。コスト意識とか、マーケティングとか、スポンサーべったりのテレビの感覚から抜け出られない。

 いま、ユーチューバーのようなのは、3分タレント。フォークが漫才になって、ユーチューバーにシフトしただけ。だが、そのうち、ユーチューブの三船みたいな快優、それをまとめる監督、その脚本家みたいなのが出てくる。かれらは、台詞に依存せずに、びしっとシリアスなドラマを見せてくれるだろう。そこまでもう少しだ。若手に期待しよう。





                                 
                                      

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