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サンダーバードS号、であるか。。。

2016/09/10
category - 未分類
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 この番組、いったいいつやるんんだか、わかんないよ。不定期放送って、あえて見せたくないんだか。制作が間に合っていないなら、月2回、第一、第三土曜、とか、決められないものかね。そもそも、教育ではなく総合で流す意味があるんだろうか。それも、この夕方の時間、いつも、すもお、だろ。

 始まるまではすごく期待した。映画版よりオリジナルメカのレスペクトも感じられたし。だけど、S号、ってなんだよ。河森正治だかなんだか知らないけれど、2号をガリガリに細くしてヴァルキリーで割ったみたいな、安直なデザインって、見たら興ざめ。60年代っぽさが無いから、全体から浮いているし。サンダーバードメカの精神を理解していない。いっそゲッターロボ3号やエルメスみたいな、空力学的にどう見てもおかしい空飛ぶハンドロボットとか、アナクロなのがサンダーバードなのに。

 話はいよいよね。もともとサンダーバードは、救助隊のくせに、当時の国際スパイものを取り込もうとして、わけがわからなくなった、という経緯がある。その意味では、映画版の方が、そのあたりの裏の面倒くささを理解していたように思う。しかし、今回のシリーズ、そこが矮小化されて、『スターウォーズ』の親子喧嘩と並ぶジェフ家とフット家の争いに。これですでに第3シーズンまでひっぱることが決まっているようだが、アニメと同じで犬などからの世界的出資が決まっている、というだけで、作りたい話があるわけじゃなさそう。『猿の惑星』の背景の黒人問題と同様、当時のブリテンのインド人問題、没落する大英帝国の未来のあり方、などなど、その根底にある時代の問題まで目を向けないと、浅薄なものになる。 『ヤマト』のリメイクもそうだったが、ファンダムというのは、結局、表面しか見ていないから、時代がずれても、ファンでいられるのだろう。

 なにを考えているのか、これと平行して、『サンダーバード』オリジナルの続編の企画も進んでいるとか。キャラやメカだけでなく、作り方そのものも当時のまま。『スマイル』の事情と似ている。研究者が深みにはまって、完璧に再現することそのものが目的になっている。すごいでしょ、って言われると、そうなの? と思う。『シン・ゴジラ』は、ゴジラである、ということにおいて、オリジナルの意味、56年当時の日本の危機感を徹底的に再現した。見た目の再現なんかはついでの話だ。

 うちの両親も、成城の東宝スタジオで、あの最初の『ゴジラ』の製作の手伝いをした。あれは怪獣映画なんかではなかった。シンボリックな核兵器と放射能の危機感。暴走する科学技術の恐怖。繰り返し、スタジオのそこかしこですぐ議論になる、作品を作る意義を聞いた。あのころは、東宝でも、円谷でも、若手の芸術家たちが真剣に未来を考え、映画やテレビという大衆文化の中で、真剣に考えたメッセージを伝えることに腐心していた。その後の、ちゃらいだけの怪獣映画なんかといっしょにされてはたまるまい。

 『サンダーバード』も、最初の月着陸を果たした米人ジェフ・トレーシー大佐が土木事業で巨万の富を築いた後に、自分の使命として国際救助隊を作った。その姿は、大英帝国そのものと重なる。すでに英国は宇宙開発の力を失い、その一方で、左翼が台頭し、資本主義の金融拠点(当時のWTCのようなもの)として、中ソ共産主義のミサイル攻撃の脅威にさらされていた。財産と技術はありながら、すでに終わった人間、もはや最先端ではありえない人間がなにをすべきか、それがサンダーバードだった。

 新テレビシリーズにジェフがいないのは、まさにシンボリックだ。メカだけがあるが、この兄弟、なんのために、なぜこんな南海の孤島にいるのか、だれも考えていない。ゲデヒトニスみたいなのがお友達で、全員がドロッセルみたいに走り回っているが、やるっきゃない、とか、どこぞの政治家みたいな硬直した消化主義で、その時々の仕事をやっているだけ。まるでアルバイト店員。なぜサンダーバードなのか、こいつらにはわかるまい。
                                 
                                      

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