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なぜ実店舗メガネ屋は潰れるのか

2015/01/28
category - 未分類
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 昔、16:9のハイビジョンテレビが普及し始めたころ、大島渚が、画角(映画の縦横比)をかってに変えるな、と怒りまくっていた。かってに作品を改編されたくない気持ちはわからないではないが、だったら、画面サイズはどうなの、と思った。ロードショーの一番館と名画座、大型テレビ、モニタでは、あまりにサイズ、視野角が違いすぎる。

 ついこの前、通販主流のメガネメーカーの実店舗があったので、ちょっと立ち寄ってみたが、なんで自分がメガネ屋でメガネを作らなくなったのか、改めて思い知らされた。それなりの専門学校かなにかで資格はとっているのだろうが、あまりにレンズのことを知らないのだ。やたらオプションで高屈折非球面のプラレンズを勧めるのだが、高屈折の方が比重が大きいからメガネとして軽いとは限らないし、アッベ(色にじみ)も一気に悪くなる。で、例の変な格子上のレンズサンプル。あのな、目はむしろ球面網膜の短距離から上下左右を見ているんで、デジカメの平面イメージセンサーとは違うんだよ。まして乱視なんか、この程度で入れるか。ただ営業単価を上げようとしているのか、ほんとうに知らないのか、知らないが、私が教えてやる義理もあるまい。なんにしても、こういう小娘若造は、なぜいまだに高級一眼レフがガラスレンズなのか、料理人や登山家、デザイナーがガラスレンズを使うのか、理解できまい。

 ようするに、メガネ屋は、いまだに17世紀の光学で止まってしまっている。だが、人間の眼は、へたな精密機械などより、はるかに繊細で豪胆だ。脳と一体になって、とんでもなく複雑な補正をしている。そのひとの仕事や補正のクセにあったメガネが使いやすいんで、光学しかわかっていないメガネ屋が営業本位で作ったメガネは話にならない。もちろん、ほんとうにメガネのことがわかっている、なじみでベテランのメガネ屋もいたが、いまは店が遠くなってしまった。それで、ネットで、自分でレンズを指定して発注することになる。
                                 
                                      

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