ヘッダー画像

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ホームページ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

    
            

スポンサーサイト

--/--/--
category - スポンサー広告
                         
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
                                 
                                      
            

現在形と過去形

2010/04/30
category - 未分類
コメント - 0
                         

過去というのは、現在があってこその過去だ。たとえば、「私は勇気がなかった」というのは、「今にして思えば」ということであって、そこには現在が臨在する。そこでは、その結果も著者は知っていることが言外に伝えられている。逆に、現在形は、会話時点の同機的実況であって、その結果どうなるかは、著者すら知らないということでもある。

プロの物書きの大半は、現在過去混淆形で書く。それは文法の乱れではなく、自分が読者に語っていることを自覚し、著者と読者の共感と断絶を読者と共約化していっているからだ。むしろ、戦後の米語翻訳調の単文主義の方が異常なのだ。野坂昭如によって復興され、いまの文学の主流となった戯作文体において、複数のイメージが折り重なりながら流れていく。つねに現在という時制が主軸となり、そこに過去がまとわりつく。そして、それこそが、むしろ古代以来の世界中の語りの本来の姿でもある。

大学時代に山口明穂先生に習った、文法に対する繊細な感性は、いまも自分の宝となっている。しかし、自分にはまだまだ勉強すべきことが多くある。

                                 
                                      

コメント

非公開コメント

    
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。